気管切開をしているお子さまは、カニューレを通して呼吸しています。このカニューレ、実は細いストローのようなものです。
どれくらい細いか想像してみてください。成人でも直径1センチ前後、小児では数ミリの内径しかありません。それ一本だけで、呼吸に必要なすべての空気を出し入れしています。
サイズが合わないとどうなるか
お子さまは成長します。体が大きくなれば、必要な空気の量も増えます。ところがカニューレのサイズが小さいままだと、同じ細さのストローで、以前より多くの空気を通そうとすることになります。
結果として:
- 呼吸のたびに余分な力が必要になる
- 疲れやすくなる
- 睡眠中に呼吸が乱れやすくなる
- 活動量が上がらない
これらは「成長に伴う自然な変化」として見過ごされることがありますが、カニューレのサイズが原因のケースがあります。
在宅移行後に起きやすいこと
入院中は定期的に医師がサイズの評価をします。しかし在宅移行後は専門医による評価の機会が減るため、体格の成長にカニューレのサイズが追いついていないケースが少なくありません。
カニューレのサイズ変更は数ヶ月から年単位で判断するものです。日常の中では変化が見えにくく、適切な時期を逃してしまいがちです。
スマイルクリニックでの対応
定期訪問のなかで体格の変化を継続的に把握し、適切な時期にサイズアップの判断をします。見直しが必要と判断した場合は、基幹病院の主治医へ提案・相談し、最適なサイズへの切り替えを進めます。気管切開管理の経験を持つ医師が定期的に評価することで、サイズアップの時期を逃さずに済みます。
カニューレのサイズが気になる方、在宅での気管切開管理についてご相談がある方はお気軽にどうぞ。
